屋根の寿命【耐用年数】
目次
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愛媛県の松山市・伊予郡・東温市・伊予市のみなさま、こんにちは!
屋根の寿命
屋根の寿命は30年と言われていますが、定期的なメンテナンスをしておけば必ず寿命は延びます!
本日は屋根の寿命【耐用年数】についてのご紹介です!
寿命【耐用年数】
屋根材の寿命【耐用年数】は屋根の良い状態を保っていられる年数のことを指しています。どのタイプの屋根材でも、耐用年数を最大限まで引き上げるためには良い状態を保ち続けなければいけないため、定期的なメンテナンスが必要です。
屋根の寿命【耐用年数】が分かることで、最適な時期に屋根修理を行うことができるようになります。
屋根材の種類と耐用年数
屋根材 | 耐用年数(寿命) | メンテナンス時期 |
---|---|---|
スレート屋根 (カラーベスト) | 15年~25年 | 7~8年 |
アスファルトシングル | 20~30年 | 20~30年 |
トタン屋根 | 10~20年 | 10~15年 |
ガルバリウム鋼板 | 20年~30年 | 20~30年 |
セメント系瓦 | 30年~40年 | 10~15年 |
粘土系瓦 (日本瓦) | 50~100年 | 20~30年 |
防水シート (ルーフィング) | 20~30年 | 20~30年 |
スレート屋根(化粧スレート・コロニアル・カラーベスト)
*天然スレート:粘板岩を薄い板状に加工した屋根材
*化粧スレート:セメントに繊維素材を混合して薄い板状に加工した屋根材
天然スレートは価格が高いため、現在は化粧スレートが多く使用されています。スレートは「コロニアル」や「カラーベスト」と呼ばれることがありますが、呼び方が違うだけですべて同じ屋根材です。
現在、化粧スレートを生産している唯一のメーカー商品が「カラーベスト」であり、カラーベストの代表的な商品名を「コロニアル」と呼びます。
スレート屋根自体は薄く加工されているため、しっかりとメンテナンスを定期的に行う必要があります。
🟤松山市 S様邸スレート屋根施工事例🟤
メリット
1. 価格が安い
2. 耐震性が高い
3. 施工しやすい
1.価格が安い
スレート屋根は価格が安いことがメリットのひとつです。 施工に使用する部材がスレート本体以外にほとんどないため、安い価格で施工できることが大きな特徴です。 特に新築工事の場合は、他の屋根材に比べて安い価格で施工することが可能です。
なるべくコストを抑えて施工したい人におすすめです。
2.軽量で耐震性が高い
スレート屋根は、厚さ約5ミリメートルの軽い屋根材です。 粘土瓦と比べると半分程度の重さしかなく、1平方メートルあたり21キログラムと非常に軽いことが特徴といえます。 スレート屋根は、建物にかかる負担が少なく、地震の揺れに強いことがメリットです。
3.施工しやすい
スレート屋根は日本の戸建ての屋根材としてもっとも普及しているため、依頼できる施工業者が多いことがメリットです。 依頼できる施工業者が多いと、新築工事だけではなくリフォームやメンテナンスのときにも依頼しやすいといえます。 長い目で見ても安心できる点が大きな特徴です。
デメリット
1.塗装メンテナンスが必要
2.ひび割れしやすい
3.雨漏りしやすい
1.塗装メンテナンスが必要
スレート屋根の素材自体には雨水を防ぐ「防水性」がないため、生産時に塗装をすることで防水性を高めます。 塗料は紫外線や雨、風などにさらされることで、いずれは剥げてしまいます。 塗装が剥げたままにしておくと防水性が失われて雨漏りの原因となるため、定期的に塗装メンテナンスが必要となるでしょう。
2.ひび割れしやすい
スレート屋根は、他の屋根材に比べてひび割れしやすいことがデメリットです。 塗装が剥げて防水性が失われることによって、急激な雨水の吸水と乾燥を繰り返すことでひび割れが起きてしまいます。 また、スレートに切れ込みを入れるなど少し凝ったデザインの場合は、より割れやすくなります。
3.雨漏りしやすい
スレート屋根が雨漏りしやすい原因はいくつかあります。
•塗装が剥げて雨水がしみ込む
•ひび割れ部分から雨水が侵入する
•反りや浮き部分から雨水が侵入する
スレート屋根は耐久性があまり強くないため、こまめにメンテナンスを行わなければ雨漏りが発生し、屋根を構成する屋根材・防水シート(ルーフィング)・野地板などにも影響を与え、屋根を丸ごと新しい素材へ交換する修理工事が必要になる場合もあります。
定期的なメンテナンスを行うことで、将来的にかかる屋根のメンテナンス費用も抑えることに繋がります。放置してておくと雨水が深部まで入り込み、屋根だけでなく建物全体の劣化が深刻になる恐れがあるので注意が必要です!
アスファルトシングル
アスファルトシングルはガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付け接着してある屋根材です。シート状で扱いやすく、複雑な屋根形状にも施工することができます。石粒の色によってさまざまなカラーバリエーションがあり、洋風な家だけでなく落ち着きのある和風の家にもマッチします。
メリット
1.デザイン性が高い
2.割れや錆に強い
3.軽量で耐震性が高い
1.デザイン性が高い
アスファルトシングル材は、軽量で加工しやすいことから複雑な屋根の形状に合わせて施工することが可能です。 さらに、石粒の色によってさまざまなカラーが再現できることから、和・洋どちらの住宅の雰囲気にも合わせやすく、デザイン性が高いことがメリットです。
2.割れや錆びに強い
アスファルトシングル材は、薄いシート形状でとても柔らかいことから割れる心配がありません。 さらに、アスファルト性の防水紙と石で製造されているため錆にも強いことがメリットです。 一般住宅に使用することが多い「屋根瓦」や「金属の屋根材」との大きな違いとも言えます。
3.軽量で耐震性が高い
アスファルトシングル材は、屋根瓦やスレート屋根に比べてとても軽く、建物に負担がかかりにくいため耐震性が高いことがメリットです。 重量は屋根瓦の約5分の1と非常に軽く、地震が多い日本でも安心して使用できる屋根材です。
デメリット
1. 強風に弱い
2. 劣化しやすい
3. はがれやすい
1.強風に弱い
アスファルトシングル材は薄くて軽いことがメリットですが、実はデメリットでもあります。 薄くて軽いがゆえに強風に弱く、反りややぶれが起きる可能性があります。 山間部など風が強い地域に住んでいる人は注意が必要です。
2.劣化しやすい
アスファルトシングル材は、水分や湿気、気温が原因で劣化しやすいことがデメリットです。 湿気の影響でカビやコケが発生しやすくなり、気温が高いと熱による伸縮や紫外線の影響で劣化しやすくなります。
さらに、気温が低いと水分が内部で凍ることも劣化の原因になります。 日当たりが悪い環境や、気温差が激しい地域に住んでいる人は注意が必要です。
3.はがれやすい
アスファルトシングル材は、表面の石粒がはがれやすいのがデメリットです。 表面の石粒がはがれたまま放置しておくことは、劣化を早める原因にもなります。
また、はがれた石粒が雨どいに詰まることで雨水がうまく流れず、外壁や基礎部分を濡らして建物内部に水が侵入する恐れがあります。 石粒のはがれは2次被害をおよぼす可能性もあるため、雨どいの清掃をこまめにする必要があります。
トタン屋根(瓦棒)
トタン屋根とは別名・瓦棒と呼ばれる屋根で、金属系の屋根の代表例です。
棟から軒先まで一枚の金属板を使用するため、緩勾配の屋根に施工でき雨仕舞も良く加工性に優れているため、あらゆる形の姉に対応する事ができるのも特徴のひとつです。
メリット
1.重量が軽い
2.雨漏りリスクが低い
3.費用が比較的安い
1.重量が軽い
瓦棒葺きに使用される屋根材は、ガルバリウム鋼板などの金属系の屋根材のため、重量が軽くなっています。屋根材が軽いため、建物への負担を軽減することができます。
2.雨漏りリスクが低い
瓦棒葺きは、緩勾配の屋根に採用できる工法です。
緩勾配の屋根はその分水捌けが悪くなるので雨漏りのリスクが高くなりますが、瓦棒葺きは、棟から軒先まで一枚の屋根材を使用するため、継ぎ目が少なく雨漏りのリスクも軽減することができます。
継ぎ目が少ない瓦棒葺きは勾配が緩い屋根でも水が流れやすくなっているので雨漏りのリスクを軽減できるメリットがあります。
3.費用が比較的安い
瓦棒葺きは施工方法なども比較的簡単なため、費用も抑えることが可能です。安く施工でき屋根材の重量も軽く、さらに雨漏りのリスクが低いとなると、瓦棒葺きは大変魅力的な工法です。
デメリット
1.断熱性が低い
2.遮音性が低い
3.サビが発生しやすい
4.固定する木が腐食してしまう
1.断熱性が低い
金属であるため熱を通しやすく断熱性が低い。夏場は暑さを、冬場は寒さをそのままダイレクトに反映してしまいます。
2.遮音性が低い
外の音が通りやすく、雨が屋根を打ちつけると雨音が室内に響き渡るほど大きな音となることがあります。
古い体育館などでは金属板の屋根が使われていることが多くあります。
3.サビが発生しやすい
塗装が劣化したり傷がついて剥がれたりすると、サビが発生します。
発生してしまうと広がるスピードも早く、サビたことに気づかないまま放置していると穴が空き、雨漏れの原因に。
4.固定する木が腐食してしまう
瓦棒葺きはトタンを芯木に釘で打って固定していきますので、その芯木がダメになってしまうと強度が保てません。経年や軒先からの水の吸い上げで腐食すると釘の部分が弱くなり、強風で外れてしまう危険性があります。
瓦棒葺き屋根は現在では減少傾向にあります。
現在の金属屋根の施工ではほとんどが立平葺きで、さらに使用される金属板もガルバリウム鋼板やスレートが主流となっています。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板はアルミニウム・亜鉛・シリコンなどから作成された建物用の素材です。鋼板とは、工場などで板状に加工された板金(板状に加工された鋼)になり、薄いものから厚いものまで様々な厚さがあります。
メリット
1.錆びにくい
2.熱が反射しやすい(遮熱効果や耐熱性)
3.軽い
4.耐久性が高い
1.錆びにくい
錆びにくいということは、それだけメンテナンスをする周期を遅らせることができるため、手間もかからず何度も修理やリフォームする費用が不要となり、将来的な屋根の修理コストを下げることができます。
2.熱が反射しやすい(遮熱効果や耐熱性)
熱が反射しやすいということは、外からの暑さを防ぎ・室内の暖かさを外に逃げさせないようにすることができるため、室内の環境維持に役立ちます。
3.軽い
軽いということは、お家への負担を減らせるということです。屋根材というのは一つ一つは軽いですが、屋根に屋根材を一面敷き詰めるとかなりの重さになるので、お家への負担が増えます。地震があった時など影響が強いため、なるべくお家に負担をかけない形がいいですが、ガルバリウム鋼板は高耐久で軽い素材なので、お家にも優しい屋根材となります。
4.耐久性が高い
耐久性が高いということは、長持ちするということです。スレート屋根(カラーベスト・コロニアルなど)は耐久性があまり強くなく、こまめなメンテナンスが必要となり、メンテナンスごとにお金がかかります。ガルバリウム鋼板は耐久性が高い分、メンテナンス時期が遅いため、何度も屋根のメンテナンスをしなくてよくなり、手間が減り将来的なメンテナンス費用も安くすることができます。
デメリット
1.費用が高い
素材の品質が高いため、初期の導入コストは高くなります。
瓦(セメント系瓦・粘土系瓦)
セメント系瓦(モニエル)
セメント系の瓦は、工場などでセメントを使って屋根の形に成形した屋根材のことで、セメントが屋根の形として固まったら、塗装で補強していきます。
メリット
1.災害に強い
2.遮熱性や防音性に優れている
3.デザイン性が高い
1.災害に強い
モニエル瓦は、着色スラリーを塗装することで、強風や豪雨に耐える強度を与えています。
そのため、ほかの瓦に比べて防水性や耐火性に優れています。
2.遮熱性や防音性に優れている
モニエル瓦は素材自体が頑丈なため、夏の暑い日差しを屋根でとどめてくれる遮熱効果があります。
また、防音性に優れているため、雨音や雑音も気になりません。
3.デザイン性が高い
モニエル瓦は和型や洋型などデザインにも多様性がある屋根材です。
また、着色スラリーを利用しているため、色彩も豊富です。
デメリット
1.メンテナンスが大変
2.金属瓦に比べて重い
1.メンテナンスが大変
モニエル瓦の表面には「スラリー層」と呼ばれる層ができています。
スラリー層が劣化すると、瓦の表面が粉っぽくなります。
2.金属瓦と比べて重い
モニエル瓦は主成分がセメントのため重い屋根材です。
金属屋根の重さは1平方メートルあたり約5キログラムです。
一方で、モニエル瓦は1平方メートルあたり約43キログラムと、8倍もの重さがあります。
**モニエル瓦の形状は、以下の4種類があります。
洋型
洋型は立体的なフォルムをしています。
和風よりも洋風の家に適しているため近年の住宅でよく使われています。
平型
平型は凹凸の少ない形状をしています。
屋根が広く見えるのも特徴の1つです。
和風建築だけでなく、洋風建築にも使われることが多いデザインです。
S型
S型は南欧風の大きく波打った形状をしています。
陰影が美しいデザインで、通気性と断熱性に優れています。
粘土系瓦
メリット
粘土瓦は耐久性が非常に優れており、基本的に塗装が必要ないことが大きなメリットです。
デメリット
屋根材の中では価格が高いことです。 また、瓦自体が重いため建物の耐震強度に影響することがあります。
セメント瓦とモニエル瓦の違い
セメント瓦とモニエル瓦の違いは、小口と呼ばれる瓦のフチ部分にあります。
小口が滑らかな形状だとセメント瓦、凸凹があってギザギザしているタイプがモニエル瓦です。基本的に屋根の下から見ただけでは判断できません。
防水シート(ルーフィング)
防水シートとは、屋根材(スレート・ガルバリウム・瓦など)の下に敷かれている雨水を防ぐための特殊なシートです。防水シートは雨漏りを防止するために、非常に重要です。
通常であれば屋根材によって雨水が防がれていますが、屋根材が割れたりズレたり何らかの不具合が生じると、屋根材の下に雨水が流れ込みます。防水シートは、屋根材では抑えきれなかった雨水を、建物内に侵入させないようにします。
まとめ
屋根材にはいくつもの種類があります。そして寿命【耐用年数】があるのは共通しています。雨漏りや、永年劣化を事前に防ぐためにも、屋根の寿命をしっかり把握し適切なメンテナンスを施す必要があるのです。
また屋根が寿命を迎える時期には、同時に外壁などにも劣化が目立ち始めるころと言えます。屋根の異変に気づいた際は、一度家全体を見直し必要な箇所・状況に応じて適切なメンテナンスをおすすめします。
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